ジムでのトレーニングでより効果を上げるためには「目標達成の階段」をうまく設定することが大事です。
筋トレやダイエット、腰痛・猫背改善などのためにジムに通う人は多いでしょう。ただ、それぞれの人にしっかりとした「目標達成の階段」あるかないかで、得られる結果には大きな違いが出ます。
この記事では「目標達成の階段とは」「目標達成の階段の基本的な設定」「目標達成の階段がある・なしの違い」「トレーニングに目標設定の階段が必要な理由」「目標設定はプロに相談」などについて徹底解説します。
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目標達成の階段とは
「目標達成の階段」とは、
「目標を成し遂げるための最も効果的であろう行動手順やプロセス」
だと言うことができます。

つまり、「最短でゴールするためのルート」であり、それを「階段」と表現しているわけです。
ジムのトレーニングにおける「目標設定の階段」とは?
例えばトレーニング初心者が「鍛えられた体になりたい」という目標を達成するためには、以下のような項目の実践が必要かもしれません。
- 何に取り組めば良いかをトレーナーと相談する
- トレーニングメニューを組む(作成してもらう)
- メニューに組んだトレーニングの正しいやり方の指導を受ける
- トレーニングを継続しながら随時メニューの調整・見直しを行う
- 目標を達成したら、体の維持や新たな目標設定について、トレーナーに相談する
これらのひとつひとつが「階段」になります。この階段を日々、一段一段昇っていくことが最短での目標達成につながるわけです。
目標達成の階段の基本的な設定
目標達成の階段をより効果的に設定するとしたら、「あなたにとって高すぎず低すぎない階段」が最適です。
トレーニングで言うなら「苦しすぎず楽すぎないメニュー」となるでしょう。
これが最も効果的にゴールに向かえる「目標達成の階段」になります。
例えば、あなたに「フルマラソンを完走したい」という目標があったとしましょう。
しかし今は1km走るだけでヘトヘト。そんなあなたに「毎日5km走る」というトレーニングメニューを課したら、それは「高すぎる階段」になります。

ケガを招くかギブアップしてしまうことは目に見えています。
また、「今月は週に1回1km走る」「来月は1.1km」「再来月は1.2km」というメニュー(階段)では、フルマラソン完走のためには低すぎる設定です。
あまりにトレーニング効率が悪く、これでは「フルマラソン完走」はいつになるかわかりません。目標自体を見直した方が良いかもしれませんね。
したがって、トレーニングにおける目標達成の階段は「苦しすぎず楽すぎない」、つまり「少しがんばればできそうな位」に設定するのが基本であり最も効果的だといえます。
目標達成の階段があるとないとでは大違い
目標達成の階段を設定するとしないとでは、その結果に大きな差が生じます。その理由は、目標設定の階段があると、トレーニング途中で壁にぶつかって進歩が感じられなくなったときに、以下のようなことに冷静に取り組めるからです。
- 軌道修正
- 目標の見直し
- 達成のための新たな工夫
目標達成の道のりは必ずしも平坦ではなく、どこかでたいがいスムーズにいかなくなる場面に遭遇するものです。その際に「階段」が設定してあれば、随時メニューの修正や見直しをしてまた前進していくことができます。

一方、目標達成の階段なしでトレーニングした場合はどうなるでしょう。
- 結果が見えないと焦って不安になる
- ただ必死にがんばる
- 気合で乗り切れば大丈夫だと考えて無理をする
上記のように、少しでも成果が感じられないと、冷静さを欠いて、ただがむしゃらにトレーニングに臨むことしか思い浮かびません。
結果的には無理を重ねることになり、ゴールは遠のいてしまうことは避けられません。
目標達成の階段がないと、思い通りにいかなかったときにどうしたらいいかわからなくなってしまいます。
トレーニングはやみくもに行うのではなく、計画的な階段を設定してこそ成功するものです。
筋トレやダイエットに目標達成の階段が必要な理由
筋トレやダイエットに目標達成の階段が必要な理由は、筋トレ・ダイエットのいずれも「結果が出るまである程度の期間が必要」だからです。

例えば筋トレをした翌日には体がムキッとなり定着するのであれば、目標達成の階段など必要ないでしょう。しかし、「筋トレをして筋力でなく筋肉をつける」ことや、「ダイエットして余分な体脂肪を落とす」という結果を出すには、少なくとも数週間~数カ月はかかります。
そしてその期間中は、必ずしも一定ペースで筋肉がついたり体脂肪が減っていったりするわけではありません。
筋トレでもダイエットの場合でも、体が変化する際にはたいがい「停滞期」というものがあります。「筋肉がついてきた」「体重が落ちてきた」と思ったのに、その後しばらくは変化を感じられない時期が続くのが停滞期です。
目標達成の階段を設定していると、停滞期を迎えたときにそれまでのメニューの見直しや調整をしたり、達成時期の目標を変更したりもできます。そのことで、目標達成までの道のりの「どの辺りに自分がいるか」を自覚できますので、モチベーションが維持されやすくなります。
一方、目標達成の階段を設定していないと、ただやみくもに目の前の筋トレやダイエットに取り組みがちに。以下のような状況に陥りやすいといえます。
- 元気なときは思い切り筋トレして、やる気が出ないときはまったくやらない
- 無茶な筋トレをしてケガを招いたり、楽なことばかりをしてやった気になっていたりするだけ
- 体重が減らないととにかく無理な食事制限にはしる
- 停滞期をダイエット失敗と考えてあきらめてしまう
人間の体は簡単にコロッと変化はしません。まさしく階段を昇るように成長と停滞を繰り返しながら変化していくものです。
筋トレやダイエットを行う際には「目標達成の階段」を明確に設定しましょう。定期的にメニューを調整することで、着実にゴールを目指して進むことができます。
腰痛や猫背の改善に目標達成の階段が必要な理由
腰痛や猫背の改善に目標達成の階段が必要な理由は、日常生活でのクセや習慣が原因で招いているケースが非常に多く、当ジムで改善を行う場合、長いと1か月ほど時間がかかるからです。
クセや習慣はほとんど無意識に行っていますから、それを直すのは簡単ではありません。「腰痛を改善する」「猫背を直す」という目標をしっかりと決めたら、計画的に「階段」を設定する必要があります。
例えばパソコンやスマートフォンのモニターを自分の目線の高さにあげてあげることは非常に有効な手段といえます。
しかし、このような生活環境を一つずつ整えることは意外と手間でサボってしまいがちです。
腰痛はすでに健康に支障が出ている状態です。そのため、改善させるには「原因の究明」「改善のためのメニューづくり」「専門家によるケア」などを同時進行で考えていくことになるでしょう。筋トレなどよりもさらに綿密な階段の設定が要るかもしれません。
また、猫背は生活習慣が原因になっていることがほとんど。それだけに、日ごろの習慣の見直しや姿勢を強制するためのトレーニングを計画的に練った階段の設定が不可欠でしょう。
腰痛や猫背の改善には、積極的なトレーニングだけでなくケアためのメニューも十分に行う必要があります。痛みやクセは一朝一夕に改善するものではありませんが、目標達成の階段を一歩一歩しっかりと進んでいけば、着実に良い方向に変化していきます。
目標達成の階段はプロに相談して設定しよう
目標設定の階段を設定してトレーニングに臨むなら、まずはプロのトレーナーに相談することを強くおすすめします。

記事内でも述べている通り、筋トレ・ダイエット・腰痛改善・猫背改善などは、ひとりで取り組んでも、なかなかスムーズには進まないものです。トレーニングメニューをきちんとこなしていても壁にぶつかることはしばしば。効果が実感できない時期が続くと、目標をあきらめてしまいたくなることもあるでしょう。
ただプロのトレーナーは、「トレーニング効果が停滞する時期があること」も見越してメニューを決めます。そして体の変化に応じて随時内容の見直しを繰り返すことを怠りません。「こうやっていけば目標達成できる」という道筋を冷静に判断して指導してくれます。
自分で自分のトレーニング内容をしっかりと決めて管理していくのはなかなか難しいものです。知識と経験豊富なプロにサポートしてもらった方が、より早く目標達成を成し遂げられるでしょう。
何よりも大事なこと
いままで目標を決めることについてお話しさせていただきましたが、一番重要なことは
まずジムに行くこと! です。
計画を立てるよりもまず行動しましょう。行動ののち、目標達成の計画を立てましょう。

まとめ
目標達成の階段は、トレーニングにおいて非常に大切なものです。
そして「確実に」「いち早く」ゴールへ向かいたいならプロのトレーナーの力を借りること。
自分ひとりでは困難なことであっても、トレーナーと二人三脚で取り組めば、目標達成の階段を着実に昇って行けるでしょう。
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