こんにちは。
町田コンディショニングジム健介の畑中です。
4月から6月にかけては雨が降ることも多く、気温も高くなるので、湿度も上がってきます。湿度が高いと不快に感じ、気分も下がってしまいますよね。
今回は快適に過ごすための理想の湿度についてお話ししていきます。
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そもそも湿度ってなに?
そもそも湿度とはなんなのでしょうか。
湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の割合を表す尺度のことです。
この湿度には「絶対湿度」と「相対湿度」の2種類がありますが、一般的には「相対湿度」が使われています。
相対湿度とは、その時の気温の空気に含むことができる水蒸気の上限に対して、どのくらい水蒸気が含まれているか、というものです。
例えば、20℃の気温の時に、含むことができる最大の水蒸気量を100と考えて、計測時点でその100に対して、40%か60%か、という割合です。
しかし、ここで気をつけたいポイントがあります。それは、
気温が低い場合は、その気温に対して含まれる水蒸気量の上限も低くなります。
気温が高い場合は、その気温に対して含まれる水蒸気量の上限も高くなります。
そのため、冬場の湿度40%と夏場の湿度40%では、同じ湿度40%でも夏場の湿度40%の方が水蒸気の量が多く含まれているということになります。
では、湿度を測るには、どこに湿度計を置くとよいのでしょうか。
湿度計の場所はどこがいいの?
湿度を測るには湿度計を使います。置く場所によって湿度は変わってきます。
湿度計はどこに設置するのがベストなのでしょうか。
よく日が当たるところ、よく風が吹き抜けるところなどの、温度が変化しやすい場所に湿度計を置くのは、短時間での気温の変化が大きくなり、湿度が正確に測れないため避けた方がいいでしょう。
例えば、床に座ることが多い場合、床から高さ80cmくらい、ソファーやイスに座ることが多い場合は、床から高さ100cmくらいの場所が目安と言われています。
つまり、よく使う部屋、よくいる場所に湿度計を置くと、その場所の湿度が測れるので、その場所の湿度の調整ができ快適に過ごすことができます。
湿度計を設置したところで、今度は理想的な湿度についてお話ししていましょう。
理想的な湿度は?
理想的な湿度とはいったいどのくらいなのでしょうか。
湿度は気温によって異なります。
先述でお話しした通り、
気温が低い場合は、その気温に対して含まれる水蒸気量の上限も低くなります。
気温が高い場合は、その気温に対して含まれる水蒸気量の上限も高くなります。
つまり、季節によって理想的な湿度が変わってくるということです。
気温が低い場合、冬の時期など室内温度が18〜22℃の場合45〜60%
気温が高い場合、夏の時期の室内温度が25〜28℃の場合55〜65%
が目安とされています。
これを見ると、健康に過ごせ、肌も乾燥せずにすみそうな理想的な湿度は45〜60%くらいということになります。
しかし、普段から身体むくみがちな方は、この理想的な湿度の範囲でも湿度が高めだと、外の水蒸気が身体の中に入り込み、体内の水分を必要以上に多くしてしまう場合があります。そうすると、身体が重くなったり、だるくなったりと不調が出てきます。
45〜60%というのはあくまでも目安になので、肌が乾燥せずに、体調も良い状態でいられる、ご自身にベストな湿度を見つけてください。
理想の湿度は分かりました。では、この範囲を超えて高過ぎたり、低過ぎたりするとどうなるのでしょうか。次の項でお話ししていきます。
湿度が高いとどうなるの?
湿度が高過ぎる場合、60%以上はどうなるのでしょうか。
カビやダニなどは湿度が50%を超えると増え始め、60%を超えるとさらに増加します。
同じ湿度でも、冬と夏では空気中の水蒸気が含まれる量が違うので、夏の方がより水蒸気を多く含むようになり、冬に比べてカビやダニなどが繁殖しやすくなります。
人によっては、カビやダニなどのアレルギーも発症しやすくなるので、注意が必要です。
また、夏の気温の高い時期に湿度が高いと、すでに空気中に水蒸気が多く含まれているので、汗が蒸発しにくく肌がベタベタし、身体に熱がこもりやすくなってしまいます。
そのため気温が高く湿度も高い時は、熱中症になりやすいので気をつけましょう。
汗が気になる人は、「汗かき指数」が分かるサイトもあるので、参考にしてみてくださいね。
汗かき指数
また、普段からむくみがちの女性は、身体に水分を溜め込みやすい状態になっています。
特に梅雨の時期などは、空気中に水蒸気の量が多いので、汗と同じように身体の外に水分が出にくくなり、いつも以上に体内に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなってきます。
それが原因で、怠さが出たり、冷えやすくなったり、血液のめぐりが悪くなったりもしてしまいます。
そうならないためにも普段から運動をして体内循環を高めたり、利水作用のある食べ物、貝類・生姜・豆類・きゅうりなどの瓜系の野菜などを意識的に摂るようにして、体内に水分をため込まないようにしましょう。
湿度が低いとどうなるの?
今度は湿度が低いとどうなるのでしょうか。
湿度が低いと、ウイルスやバクテリアが増え始めます。
風邪やインフルエンザが流行るのも湿度の低い冬ですよね。
これらのウイルスやバクテリアは湿度が40%以下になると活発になります。
冬に暖房などをつけてしまうと、湿度というのは温度に対しての水蒸気の量なので、暖房で室内の温度が上がることで、さらに湿度が下がって乾燥が強くなります。
そうなると、ウイルスやバクテリア繁殖しやすくなるのはもちろん、肌が乾燥したり、鼻や口の粘膜も乾燥したり、冷たい空気を吸って内臓が冷えてしまったりします。これは免疫力の低下にもつながります。
それに加えて、目も乾燥してドライアイになりやすくなるので気をつけましょう。
理想の湿度にする調整方法は?
健康や美容に理想的な湿度は45〜60%くらいと言われています。
その理想とする湿度に調整するにはどうしたらよいのでしょうか。
【湿度が低くなった場合】
- 観葉植物を置く
- 濡れたタオルを干しておく
- サーキュレーターを回す
- 除湿機を使う
などで対策できます。
観葉植物を置く
観葉植物を置いておくと、水やりをするので加湿できます。お部屋に緑があることによって空気清浄効果やリラックス効果も期待できます。
濡れたタオルなどを干しておく
バスタオルなどの大きめのものを用意し、普段よく使う部屋やよく座る場所の近くに置いておくと加湿効果が期待できます。空気が乾燥している時はタオルがすぐに乾いてしまうため、こまめにチェックしましょう。
サーキュレーターを回す
室内と屋外の温度差で窓に結露ができてしまう場合、窓の近くに空気が停滞している可能性があります。その窓際の空気が停滞している場所に向かってサーキュレーターを回すことで滞留している空気を回すことができます。
加湿器を使う
普段よく使っている部屋や寝室の広さに応じた加湿器をおくといいでしょう。
その際、アロマオイル対応のものだと、アロマのよい香りにも癒されたり、殺菌作用のあるアロマオイルを使用することで、プラスαの効果が期待できます。
【湿度が高くなった場合】
- 炭を置く
- 風通しをよくする
- 扇風機を回す
- 除湿機を使う
などで対策できます。
炭を置く
押入れ屋下駄箱などに適しています。炭には細かい穴が開いていて、その穴の部分が湿気やニオイを取り込んでくれます。
また、乾燥している時は、その取り込んだ水分を今度は外に出して加湿してくれるという「調湿効果」があります。そのため、1年を通して置きっぱなしにしても大丈夫です。
風通しをよくする
水蒸気を多く含んだ空気が滞ると、その部分の湿度が高くなりカビなどの原因になります。
特に、クローゼットや下駄箱などは湿気が溜まりやすい場所です。そのため、洋服どうしや靴同士の隙間を空け、まめに換気をすることで、滞っている空気を流し、湿気をため込まないようにすることができます。
扇風機を回す
これも風通しを良くするというのと同じ理由です。窓が遠い場所湿気がたまりやすい場所などには扇風機置き、水蒸気を多く含んだ空気がたまらないようにしましょう。
除湿機を使う
普段使う部屋や寝室、物置など湿気が多そうな場所やカビやすい場所には、その部屋の広さにあった除湿機を置きましょう。除湿機自体が熱を放つものがあるので、そういった除湿機の場合は窓開けたりして、空気の流れをつくりましょう。
まとめ
理想的な湿度を保つことは快適に過ごすだけでなく、カビやダニ、ウイルスや雑菌などの繁殖を防ぎ、それに伴って起きるアレルギーなどの予防にもなります。
それに加え、風邪やインフルエンザの予防にも役立ちます。
普段からむくみやすいタイプの人は、湿度が高いと身体に不調が出てきます。むくみの改善とともに湿度をうまく調整して、これからの季節を快適に、そして健康に過ごしていきましょう。
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