こんにちは、東京都町田市の『町田コンディショニングジム健介』(@Kengym_Machida)です。
10月に入り、少しずつ秋の気配を感じられるようになってきましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。
先日は「白湯」について、その効果や飲み方についてお話しました。
夏の疲れが出やすいこの時期に白湯を生活に取り入れ、ご自分の身体労ってあげてくださいね。
そして今回のテーマは白湯の元となる「水」についてです。
私たちが生きていくために、なくてはならない「水」ですが、あまりにも身近なものすぎて、深く考える機会はほとんどないと思います。
年齢にもよりますが、人間の身体の50〜70%は水分です。
この身体の水分量から分かるように、水は人間にとってとても重要です。
この生きていくために必要不可欠な水ですが、あなたはいつもどんな基準で水を選んでいますか?
美味しさ?飲みやすさ?はたまた、どれでもいい?
そうなのです、水そのもののことや水の種類、水の選び方について意外と知りませんよね?
ひとことに水と言っても、水道水だけでなく、スーパーやコンビニでも何種類もの水が売っている時代です。
そこで今回は、人間の身体にとって身体の大半を占める水と、その種類についてお話していきます。
なぜ、人間に水は必要なのか?生命維持と水の関係。【水の役割】
はじめに、水はどのような理由で私たちに必要なのか、ということからお話ししていきます。
先ほど「人間の身体の50%〜70%は水分です」とお伝えしました。
(画像引用:大塚製薬HPより)
私たちが飲み物などで摂取した水分は、腸から吸収されて、血液やリンパ液などの「体液」となります。体液となった水分は全身を絶えず循環し、さまざまな役割を果たしています。
この体液の役割は主に3つあります。
- 1.酸素や栄養分を体内に運び、老廃物を体外に出す「運搬」
- 2.皮膚への血液循環を増やし、汗を出す「体温調節」
- 3.新陳代謝がスムーズに行われるようにする「環境維持」
老廃物を外に出す、汗を出す、新陳代謝…このことから、生命維持だけではなく、健康や美容にも必要不可欠であるということが想像できますね!
では、この体液のもとになる水分、水にはどんな成分があるのでしょうか?
水の成分を知ろう!軟水と硬水の違いとは。【水の種類】
水は無色透明ですが、実は「ミネラル」と言われる重要な成分が含まれています。このミネラルは、あとでお話しする「硬度」を分けるために使うので、まずは「ミネラルとは?」から説明しますね。
ミネラルには主に以下の4つの成分が含まれています。
- 1.カルシウム
- 2.マグネシウム
- 3.ナトリウム
- 4.カリウム
これらがどんな働きをしているのか、それぞれの役割を見てみましょう。
カルシウム
骨や歯を丈夫にするのはカルシウムの有名な役割ですよね。しかし、このほかにも、イライラを鎮め気持ちを安定させたり、抗アレルギー作用があったり、筋肉を伸び縮みさせたり、心臓の動きや状態を正常に保つ働きがあります。
体内のカルシウムが不足すると、骨折や骨粗しょう症の原因になったり、高血圧や動脈硬化、脳の神経細胞の働きが低下したりすると言われています。
マグネシウム
マグネシウムは、タンパク質の合成、心機能の維持、神経伝達、筋肉の伸び縮み、血圧調節などの酵素反応に関わっていると言われています。
体内のマグネシウムが不足すると、骨から取り出してマグネシウムの量を一定に保とうとするので、低カルシウム血症、骨粗しょう症、心疾患などの症状が出ると言われています。
骨から取り出すってすごいですよね。マグネシウムをしっかり摂取することは、骨を丈夫に保つためにも大切ですね。
ナトリウム
ナトリウムは、体内の水の状態を調節したり、筋肉や神経の働きを整えたりします。このナトリウムは主に食塩(塩化ナトリウム)というかたちで私たちの身体に摂取されます。
体内のナトリウムが不足すると、筋肉に痛みが生じたり、脱水症状がでたり、吐き気や食欲不振などが起こります。夏場に汗をかきすぎると、このナトリウムが身体の外にでるので、塩飴などを食べるのはこのためです。
しかし、ナトリウムが体内に多すぎても、血圧が上がったり、身体がむくんだりするので注意が必要です。
カリウム
カリウムはミネラルの中でも体内に存在する量が最も多く、身体の中の余分な塩分を排出してくれる役割があります。
そして、ナトリウムと一緒にバランスを取りながら、体内の水の状態を調節し、筋肉や神経の働きを整えています。
体内のカリウムが不足すると、筋力の低下、筋肉の痛みやけいれん、吐き気、便秘、自律神経の乱れなどがあらわれます。
しかし、カリウムが体内に多すぎると、吐き気、しびれ、脱力感などもでてくるので、注意が必要です。
このようにミネラルには、私たちの身体の機能を正常に保つ働きがある成分だということが分かりますね!ではこのミネラルが、水の種類とどう関係しているのか、次の項でお話ししていきます。
水の指標、硬度とは?
水を選ぶ時などによく「硬度」という言葉を耳にしますよね。
この硬度とは、水の中に含まれる「カルシウム」と「マグネシウム」の合計の含有量が多いのか少ないのかという指標です。
硬度を表す方法は国によって違うのですが、日本やアメリカでは、
カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム量に換算したものを「硬度」
としていて、mg/Lまたはppmと表記されます。
よく「軟水」や「硬水」という言葉を目にしたり耳にしたりしたことはありませんか?
この、軟水や硬水は「硬度の数値」によって水を分類しているのです。
つまり、水の中に含まれる「カルシウム」と「マグネシウム」の量によって、軟水か硬水かが決まるのというわけです。
続いて、軟水と硬水の、それぞれの特徴をみてみましょう。
軟水と硬水。その違いは?
軟水と硬水は硬度の数値で分けられているということが分かりました。
ここではさらに掘り下げて軟水と硬水の特徴についてお話ししていきます。
【軟水】
水に含まれるカルシウムやマグネシウムが少ない
日本の水は、地方によってカルシウムやマグネシウムの含有量が少しずつ違いますが、ほとんどが軟水です。
軟水は、私たちにとってお馴染みの「水」です!
あっさりとしてクセのない味なので、口当たりが柔らかく、飲料水としてはもちろん、お料理にも幅広く使えます。また、肌に優しく、洗顔や洗髪にも適しています。カルシウムやマグネシウムが少なく、内臓への負担も少ないので、赤ちゃんや小さい子供が飲んでも安心です。
【硬水】
水に含まれるカルシウムやマグネシウムが多い
飲むとトロッとしたとろみを感じます。
少しクセのある味なので、慣れないと飲みにくいかもしれません。
マグネシウムを多く含むので、胃腸の弱い人は飲み過ぎるとお腹がゆるくなる可能性があります。パスタや肉の煮込み料理には向いていますが、硬水には独特の風味があるので素材を生かしたお料理には向いていません。
ひとことに「水」と言っても、硬度の差によって味の違いや適した用途があることが分かりますね!
あなたはどれを選ぶ?たくさんある水の種類を知ろう!
水道の蛇口をひねれば出てくる「水」。
スーパーやコンビニでも何種類もの「水」が販売されています。
その数多くある種類の中から、あなたはどんな基準で選んでいますか?
ここでは、軟水や硬水の他にさらに詳しく
- 1.水道水
- 2.ミネラルウォーター
- 3.アルカリイオン水
- 4.海洋深層水
- 5.水素水
- 6.純水
についてお話ししていきます!
1.水道水
厚生労働省によると、日本の水道普及率は97.9%。そして、安全な水を供給するために国が厳しい基準を定めています。
水道水は主に川の水を利用しています。しかし、河川にはさまざまな病気の原因となるものが含まれている可能性があります。
そこで、浄水場などでは強い殺菌力のある塩素を使用して消毒をし、人体に悪い影響を与える微生物を死滅させ、安全性を保っています。
ただ、この塩素には強い殺菌力があるので、この塩素については、安全性の観点から水道法で、蛇口時点での残留塩素を0.1mg/L以上保つよう定められていますが、味や匂いの観点からは水道管理項目において1mg/L以下という目標値も定められています。
少し細かい数値の話になってしまいましたが、残留塩素は健康への悪影響はありません。
しかし、味や臭いの面では影響を感じることはあります。いわゆる「カルキ臭」と言われているものです。
町田市の水道水は利根川、荒川、多摩川の水を使用していて、町田コンディショニングジムの辺りは東村山浄水場から配水されています。
東京都水道局によるこの辺りの水質検査によると、蛇口の水質検査の結果は、残留塩素が年間平均0.4mg/Lとなっていて、安全性の観点と味や匂いの観点の両面ともクリアしている数値となっています。
(画像引用:東京都水道局)
硬度は平均すると49.5mg/Lで、これは「軟水」の値の範囲内ということになります。
安全ではありますが、カルキ臭など味や臭いの面で影響がでることがあるため、飲食用の水は、別に用意した方がいいでしょう。
では続いて、スーパーやコンビニ、家庭用ウォーターサーバーなどでよく使われている「ミネラルウォーター」についてお話ししていきます。
2.純水
純水とは水道水に何らかの不純物除去の処理をした水のことです。
その精製方法に指定はありません。精製の違いによる純粋の種類には蒸留水、RO水、イオン交換水などといったものがあります。精製方法の違いによって水質の違いにもつながっていきます。
3.ミネラルウォーター
水道水が主に河川・湖沼・貯水池などの地表に存在する水を原水としているのに対して、ミネラルウォーターは地下水を原水としています。
日本ミネラルウォーター協会によると、現在流通しているミネラルウォーターは国内外のものを合わせると、なんと約1000銘柄!!!
日本国内では農林水産省が「ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドライン」を制定していて、下記の4つに分類しています。
- ナチュラルウォーター
- ナチュラルミネラルウォーター
- ミネラルウォーター
- ボトルドウォーター
このように分類された4種類について、詳しくみていきます。
①ナチュラルウォーター
分類されている4つの中で最も天然に近い状態の水です。特定の地下水を水源とし、沈殿・濾過・加熱以外の方法では処理をしていません。ミネラル成分は少ないですが、天然に近い状態に保たれているため、健康や美容に良いとされています。
②ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち、地中でミネラル成分が溶けた地下水のことを言います。
ナチュラルウォーターと同じく、沈殿・濾過・加熱以外の方法で処理をしていません。
最低限の処理しかしていないので、水本来の味が楽しめます。
「天然水」という呼び方ができるのは、このナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターのふたつだけです。
日本の原水はほとんどが軟水のため、カルシウムやマグネシウムが少なく、赤ちゃんや胃腸の弱い人でも飲むことができます。口当たりもいいのでとても飲みやすいのも特徴です。
非加熱処理の天然水はこちらのウォーターサーバーで、手軽に便利に取り入れられます。
③ミネラルウォーター
天然水のミネラル成分を人工的に調整したり、何種類かのナチュラルミネラルウォーターを混合したりしたものです。
沈殿・濾過・加熱処理以外に、オゾン殺菌や紫外線殺菌をなどの調整がされています。
ミネラルウォーター にも硬水や軟水があります。
水の味わいを楽しんだり、積極的にミネラル分を摂取したりしたいときには、このミネラルウォーター の中から選ぶと良いでしょう。
水道水のようなカルキ臭がないので、料理の味や香りを引き立てます。その際、先ほどお話したように、硬水・軟水でそれぞれ適した料理があるので、それも意識して選ぶといいでしょう。
④ボトルドウォーター
ボトルドウォーターの原水は、地下水以外の地表水や、水道水を水源とした水、蒸留水・純粋です。
他の3つのミネラルウォーターのいずれともちがい、水道法で決められている基準に合わせて「飲用適」と認められている水のことを指します。
ボトルドウォーターは処理方法が限定されていません。
つまり、「飲用適」になるまでの処理がどのようなものであっても決まりはない、ということです。
4.海洋深層水
海洋深層水とは、光合成に必要な太陽の光が届かない水深200m以上で、さらに水温が、年間を通してほとんど変化しない海水のことを言います。
水質を悪化させる有機物や細菌類などをほとんど含まずに、海水として無機化が進んでいるので、水質が安定し、豊富なミネラル成分を含んでいます。
そのミネラル成分は「羊水」と非常に良く似たミネラルバランスを持っているため、誰の肌にも優しく、浸透力や保湿力の高い水とも言われています。
また、マグネシウムやカルシウムを多く含んでいることから、便秘解消、骨密度減少の予防、血圧を低下させる、などの効果も期待できます。
5.アルカリイオン水
アルカリイオン水とは、電気分解によって作られたアルカリ性の水のことです。
このアルカリイオン水の大きな特徴は「胃腸症状の改善に働きかける」ことです。
毎日飲み続けることで、胃もたれや胃の不快感をやわらげたり、胃腸の働きを助けたり、お通じを良好にしたりという効果が期待できます。
アルカリイオン水を作る原水は、企業によって異なり、成分も大きく変わってきます
アルカリイオン水を選ぶ時は、原水がどこかも意識してみるといいですね。
5.水素水
水素水とは気体の水素が溶け込んだ水のことです。
アルカリイオン水や活性水素水とは異なります。味は使用している原水の味で決まります。
水素そのものにはアンチエイジングと関係が深い「抗酸化作用」があるとされています。また、炎症やアレルギー症状を抑えたり、脂質代謝を改善したりする働きも期待されています。
水は水素と酸素でできていますが、水というのはすでに酸化した状態の水素でできているので、水素水以外では「抗酸化作用」のような効果は期待できません。
抗酸化作用を期待するのであれば、まだ酸化していない水素が必要になってきます。そのため水素を水に溶かした水素水を試してみてください。
ここまで、代表的な水の種類の特徴をお話ししてきました。
気になったものはありましたか?
味の好みや、あなたの体質や期待する効果などを踏まえて、水を選ぶ参考にしてみてくださいね。
水の種類と役割を理解し、自分にあった水を見つけよう!
今回は、私たちの身体、そして生活になくてはならない水についてお話してきました。
ひとことに「水」と言っても、さまざまな種類があり、味や効果に違いがある!ということがお分かりいただけたかと思います。
あなたは「水」にどんな効果を求めますか?
水分補給をしたり、ご飯を炊いたり、お料理に使ったりと、毎日欠かせないものだからこそ、質の良いもの、自分の体質、体調に合ったものを摂取したいですよね!
ぜひ、ご自身に合った水を見つけてみてくださいね。
非加熱処理の天然水はこちらのウォーターサーバーで、手軽に便利に取り入れられます。
白湯を習慣化したり、お料理に使ったりするのには、1台あると便利ですよ。
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